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ヘルバ予防医学研究会

ヘルバ予防医学研究会とは 予防医学の推進をテーマに、「研究・開発・実践」及びその「ネットワーク」を通じて予防医学への知識と意識の向上とともに、その大切さや価値への訴求、そしてその成果を通じて社会生活に貢献すべく活動しています。

 

 

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研究・企画・開発

 

 

健康であるための食品や栄養成分の特徴・特質と、その生理学的作用や健康・病気との相関関係についてなど、予防医学に関する情報収集や研究を行っています。また、それら専門知識や情報をもとに、日常生活の中での健康に貢献できる製品の企画や開発をしています。

 

 

 

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学術研究とその実証

 

 

栄養素や生理活性物質の特徴や特質を有効的に組み合わせた“ヘルバデザインフーズ”が、人体の生命活動に不可欠な三大機能「神経系とホルモンの働き」、「肝機能の酵素の働き」、そして、「免疫系と抗体の働き」に対する影響(効果)、そして、病気の予防・改善に対する効果についてを、学術的に研究・検証しました。

 

 

 

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予防医学講演会

 

 

学術研究などによる成果を、予防医学の実践に生かすべく講演会を全国各地で開催しています。 これは、今後求められていく予防医学的知識や情報及び学術的研究成果を発表したり、ディスカッションしていく機会として、予防医学の成果を大切さを提案していきます。

 

 

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学術研究顧問メッセージ

Dr. Masatoshi Yamazaki

薬学博士 山﨑 正利 先生 帝京大学薬学部 名誉教授


Dr.yamazaki_r1_c2栄養学を超えた食理学

(食品・栄養生理学)が必要になる

 

私達の願いである健康は、たくわえて長期間保存しておくことが出来ません。健康は日々の財産であり、日々の戦いで勝ち取るものです。生きていくために、私達が一年間で口にする飲食物は1トン近くにもなります。このことから毎日食べる飲食物から受ける影響は、とても大きいことが分かっていただけると思います。

食物には6大栄養素とともに、非栄養素でも重要な成分がたくさんあります。

現在の栄養学では食品の働きや成分のすべてが分かっているわけでは決してありません。

これからは、栄養学を越えた食理学という考え方が必要です。自然の恵みを知り、それを活用して病気を防ぐことや改善にはとても大切なことだといえます。

 

予防に優る治療なし!

 

医学は現在のように病気の診断・治療の枠組みだけに目を向けてはいけません。病気を予防して健康を保つ、すなわち未病を維持するという考え方が必要です。

“予防に優る治療はない”ことを誰もが自覚していなくてはなりません。

予防医学は、病気の診断治療のような臨床医学・対症療法と異なり、相手(症状)が目の前にいないので、はるか遠くの敵を追いかけるような所があり、焦点が絞れず、時として曖昧になってしまいます。従って、健康を保つための予防医学を実践するには、”知恵・知識と努力”がどうしても必要になってきます。

 

21世紀は「治療医学から予防医学へ!」

 

これから、21世紀に向けて医学は治療医学(対症療法)から予防医学への大きな方向転換の時期に入ると思われます。

私は、もともと食品の研究ではなく、生命の仕組みを調べている基礎研究者です。命の仕組み、身体の細胞を研究している中で、細胞を慈しみ、育むことがいかに大切であるかを学んだのです。

私達の身体をつくっている60 兆個の細胞も毎日健康に生きていく必要があるのです。それらは、私達が毎日食べている食品由来の成分に大きな影響を受けています。このことからも、食べ物又それに含まれている成分の重要性・予防医学の必要性が分かっていただけるものと思います。“予防医学は研究と実践の二面性を備えた科学”でありますが、基礎研究や学問は実際に生かされてこそ輝きを増すものです。この信念のもと、これからも予防医学の実践と基礎研究を続けていきたいと思います。

 

 

Dr.Syojirou Tsukamoto

医学博士 塚本 昭次郎 先生 日本大学医学部 主任教授

 

Dr.tukamoto_r1_c2環境汚染で影響を受ける現代

 

現在、我々の健康を考える上で大きなテーマの一つに環境問題があります。今や人間がつくり出した科学物質に環境は支配されようとしています。たとえば、便利で身の回りにあるプラスチック食器あるいはサランラップのようなものの使用方法で熱を加えると、化学物質が遊離して、これらに含まれるビスフェノールA又はノニルフェノール等は、魚類や鳥類に対してメス化現象をひき起こさせてしまいます。

人においても男子の精子を半減させてしまいます。これらの化学物質は生物のホルモン系(内分泌)を狂わせてしまう。内分泌かく乱物質となり、環境ホルモンと呼ばれています。これらは、ごく微量でホルモン系に作用してしまい、今や“人は子孫を残せるか”といった話題とともに、人自身の健康が危惧されています。

 

ダイオキシンは生体に影響を 

 

また、ごみの焼却などで発生するダイオキシンも問題になっており、これは非常に毒性が強く危険な環境汚染物質となっています。ダイオキシンは人工的に作ったものを燃焼させると発生し、周辺に蓄積していきます。

世界保健機関は、許容摂取量を人1kgあたり1~4ピコグラムと定めていますが、平成8年の母乳中のダイオキシンは脂肪1gあたり16.3ピコグラムもあり乳幼児にあたえる影響は非常に大きいことが分かります。

 

ライフスタイルも要注意

 

さらに、ライフスタイルも健康に大きな影響を与えます。たとえば、最近は飲酒の低年齢化が進んでおり、中学生の2割以上・高校生の5割以上が月に2回以上お酒を飲んでいるそうです。

アルコールが体内に吸収されると分解されて、まず中毒物質のアセトアルデヒトになり、次にアセテート(酢酸)になり、更に炭酸ガスと水に分解されて、代謝されるのですが、肝機能の解毒、分解の働きであるTCAサイクルと呼ばれる。代謝機能がうまく働かないと二日酔いなどが起こります。

特に、最近は女性の間で、キッチンドリンカーが増えているそうですが、女性は男性に比べて、アルコール依存症や肝障害を起こしやすいので要注意だといえます。又、妊娠中の女性が妊娠3カ月頃にお酒を飲むと、ビール1本程度でも胎児に悪い影響を与えます。注目すべきは、胎児の脳の発育が悪くなり、その胎児の一生に影響を与えます。

 

予防医学の知識と実践が身を守る…

 

このように、環境ホルモン、ダイオキシン、ライフスタイルなどのすべてが我々の健康に重大な影響を与えます。

そこで、現在の我々の食生活は健康上、非常に重要な問題であり、生体が自分で自身を守っていくための必要な成分(食品・栄養成分)が十分に摂取されているかどうかは、大切になってきます。これからは、健康を保持するための知識(予防医学的)を身につけて自分で自分の健康を守ることが大切になってきます。

 

 

Dr.Yoshinobu Sato

医学博士 佐藤 喜宣 先生 杏林大学医学部 主任教授


Dr.satou_r1_c2高齢者社会で大切な健康管理

 

 現代の医学目標は、ますます高齢化する社会において、いかに健康で快適な生活を人々に提供できるかにかかっていて、従来の医療(対症療法)から、予防医学に重点が置かれています。

 つまり、日常の生活の中で日々健康を維持して、病気にかかり難い生活習慣やライフスタイルをいかに大切にしていくかということになります。

 しかし、健康な長寿は、一人ひとりの健康に対する知識と努力が大切で、国の政策を待っていては、どうしても手にすることは出来ませんので、民間や個人の自発的啓蒙運動が最も重要となるでしょう。

 

突然死の多くが食生活とライフスタイル

 

法医学の立場から、自殺や外因死(事故など)を除く成人の突然死を見ると、3大死因は心疾患(心不全)、脳血管障害(脳卒中)、アルコール性肝障害の順です。

いずれも食生活に問題があったり、喫煙や飲酒などのライフスタイルに加え、環境ストレスなどが主な原因とみられます。

 

知識は健康の第一歩

 

突然死した人々の生活史を調べていくと、全般的に健康に関する知識が乏しく、食事や栄養に対して、無頓着であった人が多く、逆に高ビタミン食や高蛋白質などを摂取している人は当然のことながら、栄養に関する知識が豊富で突然死がほとんど見られないという結果が得られています。

このことは、日々の栄養のバランスこそが、人間の健康を左右する最も重要な鍵であることを、裏づけているものと考えられます。

 

大切な予防医学とそのネットワーク

 

そこで、個々の家庭で今できることは、栄養のバランスによる自己管理と言えるのではないでしょうか。

栄養バランスによる自己管理とは、正しく予防医学的な知識を持つ専門家のアドバイスと、優良な栄養バランス食品の双方が必要となってきます。

したがって、生活者は専門家や優良な栄養バランス食品の提供者との円滑な知識・情報ネットワークを構築する必要があります。このネットワークがつくられるとともに理想的な予防医学の実践が可能になり、身近なものとなってくると確信します。ヘルバ予防医学研究会の基本テーマは、真に上記のネットワークを包括するもので我が国における先駆者的存在になるものと考えられます。

 

 

 

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予防医学ネットワーク

 

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予防医学を実践する医師・機関との連携や協力関係を築き、予防医学の実践や研究を推進していきます。

さらに、全国にこの予防医学ネットワークを構築して、その予防医学に関する専門的知識・情報、及び研究成果などを通じて、地域社会に密着した予防医学を推進していきます。