ストップUV老化

ストップUV老化

紫外線が気になる季節になってきました。紫外線対策は夏だけで良いと思っていませんか?

紫外線の強さのピークは夏至前後(6月21日前後)ですが、紫外線は3月から増え始め、一年中降り注いでいます。多くの女性が悩む肌トラブルの原因も、約8割が紫外線によるものと言われています。

 

紫外線とは

紫外線とは、地球上に降り注ぐ太陽光線の一つ。

「Ultra(超)Violet(青紫)Rays(光線)」を略して「UV」とも言われます。

紫外線は波長の長さによって、UV-A、UV-B、UV-Cの3つに分けられます。

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UV-Cはオゾン層にさえぎられて地表には届きません。
UV-Bも同様にオゾン層などにさえぎられて地表に届く量が減りますが、完全にさえぎられるわけではなく、現在はオゾン層の破壊により、地表に届くUV-Bの増加が大きな問題となっています。
UV-Aは、UV-BやUV-Cに比べて影響は小さいですが、その多くが地表に届くため、長い時間あたると肌などに影響を与えます。
 
紫外線が体に与える影響

紫外線を浴びすぎると、シミやそばかすなどの肌トラブルを起こすだけでなく、皮膚がんなど、健康にも影響があることが分かってきました。その影響は紫外線の種類によっても違い、UV-AよりもUV-Bの方が危険度が高いと言われています。page_1806-04

 UV-A 

生活紫外線とも言われ、雲や窓ガラス越しにも地表に届くため、室内にいる時やドライブ中、雨の日でも降り注いでいます。

肌の真皮にまで入り込み、じわじわと肌内部のコラーゲンやエラスチンなどにダメージを与えてハリや弾力を奪い、たるみやシワなどを引きこします。

 UV-B 

危険度の高い紫外線。肌の奥までは届きませんが、皮膚の表皮に強烈なダメージを与えます。日焼けを起こす力で比べると、UV-BはUV-Aの600~1000倍と言われています。

シミやそばかすなどの肌トラブルだけなく、DNAの破壊や皮膚の免疫細胞を傷つけ、免疫力の低下を引き起こします。長時間浴びると皮膚が赤く炎症を起こします。

 

毎日浴びる紫外線!

page_1806-03紫外線の強さは、時刻や季節、さらに天候、オゾン量によって大きく変わりますが、紫外線は一年中降り注いでいます。同じ気象条件の場合、太陽が頭上にくるほど強い紫外線が届きます。

時 刻 一日のうちでは正午ごろをピークに、午前10時~午後2時くらいまでが最も強くなります。
季 節 一年のうちでは、3月から増えはじめ、4~9月に一年間のおよそ70~80%になります。
天 候

快晴の日を100%とすると…

薄曇りの日・・・快晴時の約8~9割

曇りの日・・・・快晴時の約6割

雨の日・・・・・快晴時の約3割

 

山に登ると空気が薄く、より強い紫外線が届きます。そのため、標高の高いところに住む人たちは強い紫外線を浴びるために、標高の低い土地に暮らす人と比較して大きな影響を受けることになります。また、雪や砂は紫外線を強く反射するため、スキーや海水浴の時には強い日焼けをしやすくなるのです。

反射紫外線

 

私達は、実際に浴びる紫外線だけでなく、地表面で反射された紫外線も浴びています。

紫外線の反射の割合は、地表面の状態により変わり、草地やアスファルトの反射率は10%もしくはそれ以下ですが、砂浜では25%、新雪では80%にも達します。

さらに、地表面で反射された紫外線の一部は上空に向かい、大気等で再び散乱されて地上に向かいます。つまり地表面の反射率が大きいところでは、反射率が小さいところより散乱光も強くなっています。

実際に浴びる紫外線に対して帽子や日傘の利用は有効ですが、地表面から反射してくる紫外線についても忘れずに紫外線対策をすることが大事です。

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日焼けの種類

 

「日焼け」には、紫外線により皮膚が赤くなる「サンバーン」と、その後黒くなる「サンタン」があります。「サンバーン」は、いわゆる紫外線による皮膚のやけど。その結果起こるメラニンの増加が「サンタン」です。

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日焼け反応(サンバーン)の主役はUV-Bです。

UV-Bは表皮に強烈なダメージを与え、細胞のDNAに一種の傷を作ります。

DNAが傷付くと、新陳代謝(DNAの複製)がうまくできなくなるため、細胞には本来、この傷を修復する仕組みが備わっています。

しかし、うまく修復ができないと炎症を起こし、皮膚が痛みを伴って赤く腫れ上がってしまうのです。そして、1週間ほど経つと死んだ皮膚が薄い膜状になって剥がれ落ちます。

色が黒くなるサンタンもこの一連の炎症反応により、メラニン色素を作る色素細胞(メラノサイト)が刺激され、メラニンを大量に作った結果です。メラニン色素は紫外線をとてもよく吸収するため、次の紫外線暴露に備えた防御機構といえます。

色が黒くなるサンタンは皮膚が傷害された結果起こる反応であり、色を黒くするために紫外線をわざわざ浴びることは、皮膚に余分な傷害を与えていることになります。

 

 

体を守るメラニン色素

シミ・ソバカスの原因として悪者扱いされているメラニン色素ですが、実はメラニンは、紫外線から肌の内部(真皮)を守る大切な役割をしているのです。

太陽光線に含まれる紫外線は、皮膚の真皮にあるコラーゲンやエラスチンを破壊して細胞を傷つけ、皮膚がんの発生しやすい状態を作ってしまいます。

その紫外線の有害な作用を防ぐために、皮膚はメラニン色素という黒いヴェールをつくって、紫外線を皮膚の内部に侵入させないように阻止してくれているのです。

問題なのは、この日焼けによってできたメラニン色素がシミ・ソバカスとなって後に残ってしまうことです。

 

日焼けによってできたメラニン色素は、通常であれば、皮膚の新陳代謝とともに表面に押し上げられ、垢となって剥がれ落ちます。健康な皮膚の新陳代謝は28日周期。若いうちは日焼けをしても、すぐに回復して白さが戻るのはそのためです。

しかし、栄養不足や加齢によって新陳代謝が低下して、その周期が50~100日と遅くなると、メラニン色素が皮膚の中にたまって沈着しやすくなり、それがシミ・ソバカスとなるのです。

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紫外線を避けるのではなく、うまく付き合う!

紫外線はビタミンDを作り殺菌作用や新陳代謝を高めるという、良い面もあります。

また、太陽の光は、睡眠・食欲・気分に対する作用などの生体リズムに大きな影響力を持っていますので、朝の太陽光をたっぷり浴びて、深呼吸すると体内時計が働き良い生活リズムができます。 

早朝に10分間の太陽光を浴びると、1万歩歩いた程の効果があるそうです。抑鬱症状の人の治療に高照度の光照射が有効なことから、認知症の予防にも有効だといわれています。

日本では近年、特に乳幼児のビタミンD欠乏症が増加し、高度のO脚やけいれんで病院を受診する乳幼児が急増し問題となっています。日焼けを避ける女性が増えたことで、妊婦さんがビタミンD欠乏状態にあり、元々骨量の少ない赤ちゃんが多いうえに、完全母乳栄養やアトピー性皮膚炎に対する除去食、生後の日光浴不足などが重なることがリスク要因と考えられています。

現代では考えられなかったビタミンD不足による、くる病(主に成長期の子ども)や骨軟化症(成人)といった症状も増えていると言われています。

健康な体をつくるためにも、適度な日光浴は必要なのです。

 

いつまでも若々しいお肌を保つためには!

日傘や帽子、衣服などで上手に紫外線対策をすることはもちろんですが、一年中避けられない紫外線だからこそ、紫外線の良い面と悪い面を理解して、正しいケアをすることが基本です。

 

肌や体に必要な栄養をバランスよく摂ること

紫外線を浴びても、細胞の新陳代謝を活発にし、素肌を美しく保つためには、体全体の健康が基本です。

そのためには、バランスの良い栄養(たんぱく質・ビタミン・ミネラル)を摂ることが不可欠です。

 

正しいスキンケア&紫外線対策をすること

一般的なUVカット剤には、安価でSPFやPAが高い『紫外線吸収剤』が多く使用されます。しかし、紫外線に対する効果が高い反面、肌への負担も大きくトラブルを引き起こしやすくなります。

毎日使うものだからこそ、肌に負担の少ない『紫外線吸収剤無配合=ノンケミカル』や、自然成分や植物エキス配合のものを選びましょう。

 

日焼け止めの選び方

UVケア製品に含まれる主要成分には、『紫外線吸収剤』と『紫外線散乱剤』があり、これらが単独あるいは組み合わせて使われています。

紫外線散乱剤 肌へのダメージが少ない

肌の表面に膜を作って、紫外線を反射・散乱させて、紫外線がお肌に入り込むのを防ぎます。

肌への負担が少ないため、肌の弱い方にも使いやすいです。

紫外線吸収剤 肌へのダメージが大きい

肌の表面で紫外線を吸収し、紫外線を化学変化(ケミカル)させて、紫外線の皮膚への浸透を防ぎます。

紫外線カット力は強いですが、化学反応は肌に大きな負担を与えて、肌荒れ、アレルギー、油焼け、シミの原因になる可能性が高いです。

 

page_1806-02一般的なUVカット剤には、安価でSPFやPAが高い『紫外線吸収剤』が多く使用されます。しかし、紫外線に対する効果が高い反面、肌への負担も大きくトラブルを引き起こしやすくなります。あなたはどちらを選びますか?

 

UVカット製品の『SPF』と『PA』

 

SPFやPAは紫外線防止効果を示す数値です。

SPF

SPF(Sun Protection Factor)

UV-Bに対する防御効果を表します。

SPF1=約20分間の防止効果

例えばSPF30の製品を規定量つけた場合、

20×30=600分=10時間

SPFは数字が50以上になると、その性能にあまり差はありません。

PA

PA(Protection Grade of UVA)

UV-Aに対する防御効果を表します。

+から++++の4段階があり、「+」が多いほど防止効果が高い。

PA+:UVA防止効果がある

PA++:UVA防止効果がかなりある

PA+++:UVA防止効果が非常にある

PA++++:UVA防止効果が極めて高い

値が高ければ高いほど、肌への負担がかかるのは今や広く知られています。肌への負担が少ない紫外線吸収剤不使用(ケミカルフリー)の製品のSPFは最大でも20程度で、普段のお出かけなどのUVケアとしては充分です。

炎天下での外出や屋外でのスポーツ、レジャーのような場合など、状況や目的に応じて使い分けることもポイントです。

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紫外線対策のポイント

ボディケア

日焼け止めは皮膚の上にあってはじめて効果を発揮します。

一度塗っても、そのあと手や衣類に触れるや、汗をかいたりそれをタオルやハンカチで拭いたりすることによっても落ちてしまいます。落ちたと思ったときにすぐに重ね塗りするか、2~3時間おきに塗り直し(重ね塗り)がおすすめです。顔はもちろん、うなじや耳たぶ、首、手の甲なども忘れずに!

 

ヘアケア

紫外線を受けた髪はキューティクルが剥がれ乾燥して、抜け毛・切れ毛・裂け毛などのダメージヘアの原因となります。さらに、髪を黒くしている色素メラニンを壊し、髪の退色につながります。

髪が茶色くなった!赤くなった!は、まさしく髪の日焼けのSOSサイン!しっかりお手入れしましょう!

 

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