
21世紀の医学目標は、ますます高齢化する社会において、いかに健康で快適な生活を人々に提供できるかにかかっていて、従来の医療(対症療法)から、予防医学に重点が置かれています。
つまり、日常の生活の中で日々健康を維持して、病気にかかり難い生活習慣やライフスタイルをいかに大切にしていくかということになります。
しかし、健康な長寿は、一人ひとりの健康に対する知識と努力が大切で、国の政策を待っていては、どうしても手にすることは出来ませんので、民間や個人の自発的啓蒙運動が最も重要となるでしょう。
法医学の立場から、自殺や外因死(事故など)を除く成人の突然死を見ると、3大死因は心疾患(心不全)、脳血管障害(脳卒中)アルコール性肝障害の順です。いずれも食生活に問題があったり、喫煙や飲酒などのライフスタイルに加え、環境ストレスなどが主な原因とみられます。
突然死した人々の生活史を調べていくと、全般的に健康に関する知識が乏しく、食事や栄養に対して、無頓着であった人が多く、逆に高ビタミン食や高蛋白質などを摂取している人は当然のことながら、栄養に関する知識が豊富で突然死がほとんど見られないという結果が得られています。 このことは、日々の栄養のバランスこそが、人間の健康を左右する最も重要な鍵であることを、裏づけているものと考えられます。
そこで、個々の家庭で今できることは、栄養のバランスによる自己管理と言えるのではないでしょうか。
栄養バランスによる自己管理とは、正しく予防医学的な知識を持つ専門家のアドバイスと、優良な栄養バランス食品の双方が必要となってきます。
したがって、生活者は専門家や優良な栄養バランス食品の提供者との円滑な知識・情報ネットワークを構築する必要があります。このネットワークがつくられるとともに理想的な予防医学の実践が可能になり、身近なものとなってくると確信します。ヘルバ予防医学研究会の基本テーマは、真に上記のネットワークを包括するもので我が国における先駆者的存在になるものと考えられます。

